2015.04.17テープ起こしと音声認識

廿里美のリスピークコラム第2回「音声認識が仕事で使えるまで」

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私の学年は、「均等法第一世代」です。大学に行った人の場合、男女雇用機会均等法ができた年に就職活動をしています。私自身は若気の至りで大学を中退したので、直接には該当しないのですが。

◆在宅ワークブームの陰に均等法があった?

均等法ができても残念ながら現在ほどの産休・育休制度はなく、たいていは妊娠したら退社でした。

女性でも仕事を通して世の中に貢献し、自己実現もしたい。そういう意識を持った新時代(?)の主婦が探したのは、自宅で仕事をする方法でした。

1990年代半ばから2000年代前半にかけて何度か盛り上がった在宅ワークブームやSOHOブームと言われるものは、女性のそんな仕事意識の変化が背景になっています。

◆フリーズとの闘い

音声認識が仕事で使えるまで

前世紀のパソコンでは現在に比べフリーズが多く、作業途中で文章作成ソフトが落ちてしまい、0からやり直すこともしばしば。

仕事を始めたころに音声認識が今ぐらい使えるものだったら、本当によかったのにと思います。

当時の私たちは、乳幼児を育てつつ、自宅で仕事をしていました。むずかる赤ん坊をおぶったままタイピングしたりしていたのです。まったく重労働でした。

当時も音声認識技術はありました。録音のままでは認識されにくい音声はリスピーク(復唱)で音声起こしすればいいという知識も、私たちは持っていました。

しかし、しかし。前世紀のパソコンは本当に貧弱なものだったのです。文書作成ソフトも表計算ソフトも、もちろん音声認識ソフトも、スムーズには動きませんでした。ひっきりなしにフリーズし、ソフトウエアだけでなくパソコン本体の電源が勝手に落ちたりしました。

つい最近までネット検索も不自由だった…

音声起こしの仕事では、音声に出てきた言葉の調査や確認が必要です。例えば医学の講演を起こすには、そこに出てくる医学用語を正しく文字化しなければなりません。インターネット普及以前は、参考書を買い込むか図書館に行って調べることになり、これまた大仕事でした。

インターネットが広く普及し始めたのは1998年ごろです。当時は通信速度も遅く、しかも常時接続ではありませんでした。深夜のテレホーダイはありましたが、その時間帯はアクセスが殺到するのでつながるとは限りません。おかげで、ちょっと調べ物をすると1カ月の料金が2万円を超えることもざらでした。

◆ようやく音声認識が仕事で使えた!

私が音声認識を本当に仕事に使い始めたのは…というか、仕事に使えるものになったと感じるようになったのはごく最近、2011年ごろです。

音声認識の技術も、もちろん進歩したのだと思います。そして同時に、パソコン本体やインターネット回線の進歩も深く関係しているわけです。音声認識のクラウドサービスなどは、常時接続の回線がない時代は想像することもできませんでした。

 
著者紹介
廿里美(にじゅうさとみ)株式会社エフスタイル
廿里美(にじゅうさとみ)

10年間の在宅ワーカー生活と現在の株式会社エフスタイル勤務を通して、音声起こしの実務に携わる。また、音声起こしの未経験者をプロに育て、在宅ワーカーとして活躍する機会を提供する活動を続けている。

2007~2010年、厚生労働省委託事業・日本生産性本部主催の「在宅ワーク就業体験」でテープ起こし講師。現在、NPO法人フラウネッツ「オンライン講座テープ起こし初級」「本気チャレンジ音声起こし」講師。テープ起こし・音声起こしの総合情報サイト「okoso」を監修。

著書は『テープ&音声起こし 即戦力ドリル』(エフスタイル)のほか、「ひとりで学べる音声起こし教材【中級1】素起こし+軽い整文」「ひとりで学べる音声教材 社内会議の議事録」(いずれもダウンロード販売)がある。

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