2015.04.21テープ起こしと音声認識

廿里美のリスピークコラム 第4回「リスピーク(復唱)とは」

Pocket

リスピーク(復唱)というのは、音声を聞きながらそれを自分の口でしゃべることです。そのままでは音声認識されにくい録音状態のときに使う方法です。

リスピーク(復唱)とは

音声を聞いてから、マイクに向かって復唱した言葉をそのまま文字に変換する方法を「リスピーク」と呼びます。タイピングが苦手な方でもスピーディーに入力でき、又タイピングの時間に比べスムーズに入力が行えるため、文字起こしを手軽にかつスピーディーに行うことが可能になります。

リスピークの方法には2通りあります。通訳の2通りの方式にたとえると分かりやすいかもしれません。

1つは同時通訳のように、ちょっと遅れながら音声とほぼ同時に復唱する方法。もう1つは逐次通訳のように、音声を少し聞いたら自分がしゃべる、つまり音声と自分が交互にしゃべる方法です。

◆同時方式でリスピークできれば速い(はず…)

同時方式でリスピークできたら速い
しかし、実際には同時方式でも60分+5秒では終わりません。まず、話者の発音がもつれて、何を言っているか聞き取れないことがあります。

音声「本日はお忙しいところごしょ、ご、そくりょういただきまして」

文字で表すとこういうふうになりますが、音で聞いた状態は「ごしょーごーそくりょー」ですから、本当は「ご足労」と言いたいのだと理解できるまで、同じところを何度か聞き直すことになります。

また、難しい専門用語などが出てきたら、音声を止めてネット検索などで文字を調べなければなりません。

音声認識でなかなか出てこない言葉もあります。大した言葉でなければ、変な変換になっても無視して最後まで全部しゃべり、あとでその部分を直せばいいのですが。音声に何度も出てくる重要な言葉であれば、単語登録などをするほうが、あとの修正が簡単です。

◆寝言状態になっているらしい

しかも私の場合、音声の聞き取りに集中すると、自分の発音がおろそかになるらしいのです。寝言のような発音になっているのかもしれません。同時方式でリスピークすると、たちまち認識率が下がります。

同時通訳をする通訳さんは、外国語を聞いて頭の中で日本語に変換しながら、訳した日本語のほうも明瞭にしゃべるわけですから、すごい技術だなと思います。日本語を日本語に同時復唱するだけでこんなに難しいのに…。

◆今のところはストップ&リスピーク

私は今のところ、ほとんど同時方式のリスピークはできていません。「本日はお忙しいところご足労いただきまして」まで聞いたら音声を止めて、自分が「本日はお忙しいところご足労いただきまして」と発話します。もう少し長く、センテンスの終わりまで聞いてからリスピークすることもあります。

聞くと話すを交互に行うので、単純計算で音声長さの2倍の作業時間がかかるわけです。それでも私の場合、このほうが認識率はアップします。

でも、同時リスピークもできるようになりたいと思っています。聞きながら明瞭に話すという作業を、通訳さんはどんなふうに訓練しているのでしょうか…。

 
著者紹介
廿里美(にじゅうさとみ)株式会社エフスタイル
廿里美(にじゅうさとみ)

10年間の在宅ワーカー生活と現在の株式会社エフスタイル勤務を通して、音声起こしの実務に携わる。また、音声起こしの未経験者をプロに育て、在宅ワーカーとして活躍する機会を提供する活動を続けている。

2007~2010年、厚生労働省委託事業・日本生産性本部主催の「在宅ワーク就業体験」でテープ起こし講師。現在、NPO法人フラウネッツ「オンライン講座テープ起こし初級」「本気チャレンジ音声起こし」講師。テープ起こし・音声起こしの総合情報サイト「okoso」を監修。

著書は『テープ&音声起こし 即戦力ドリル』(エフスタイル)のほか、「ひとりで学べる音声起こし教材【中級1】素起こし+軽い整文」「ひとりで学べる音声教材 社内会議の議事録」(いずれもダウンロード販売)がある。
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

▼文字起こしなら、VoXTにお任せください!▼

 VoXTサービスでは、音声認識を活用してご自身での文字起こし作業を支援するサービスです。リスピークが誰でも簡単に出来る「VoXT音声入力」。音声ファイルをそのまま音声認識してテキスト化する「VoXTセルフ」2つの音声認識を活用したサービスでテープ起こしを支援します。テープ起こしでお悩みの方は一度お問い合わせください。


WP_bnr_under
The following two tabs change content below.
編集部
このブログの編集部です。 音声文字起こしに関する最新情報などを発信していきます。