2015.04.22テープ起こしと音声認識

廿里美のリスピークコラム最終回 「タイピングとリスピーク」

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リスピークで音声起こし(テープ起こし)する際は、クラウドサービスのVoXTよりは単体のソフトウエアAmiVoice SP2を主に使っています。

その理由のうち小さいほうは、クラウドサービスにちょっと抵抗を感じるお客さまもいらっしゃるためです。私はリスピークするので、元の音声ファイル自体をサーバーに送るわけではありませんが。

◆レベル上げが楽しい

タイピングとリスピーク

廿里美さんが利用されている「AmiVoice SP2」インターネット環境が不要で、お持ちのPCのみでご利用可能なため、安心してご利用いただける音声入力ソフトです。

そして大きいほうの理由は、AmiVoice SP2のほうが動きが速いためです。

クラウドで音声入力をする場合、私の声がサーバーまで行って、そこで認識されて文字になって戻ってきます。自分のパソコンに入っているソフトウエアのほうが、認識結果の表示はクラウド型よりも速いわけです。ごくごくわずかな差ですが。

AmiVoice SP2は使っていくとたまに「レベル」が上がったと表示されます。AmiVoice SP2がユーザーの声を学習した「音響学習レベル」だそうです。ゲームによくある「経験値をためてレベル上げ」と同じで、上がると励みになります。これも、SP2のほうが好きな理由の一つかもしれません。

(レベルの最大値は126です。その後はレベルの数字は増えませんが、もちろん音響学習は続くそうです)

◆100メートル走るスピードで42キロは走れない

私は音声起こし実務のほかに、音声起こしの教材を作ったりセミナーで教えたりの仕事もしています。

セミナーなどでは、「指が速く動かない」という相談を受けることがあります。大人になってタイピングを始めた人は、薬指や小指(特に左手)が動きにくいのです。

10本の指を別々に速く動かすことに私が困らなかったのは、子供のころにピアノを習っていたためだと思います。それでも、冬の午前中などは手が冷たくて動かないので、音声認識をよく使います。タイピングが苦手な人に音声認識はおすすめだと思います。

私はタイピングが好きで、あれこれ研究してきました。2万円もするキーボードを買ったり、単語登録その他の小ワザを工夫したりと熱中しました。

ところが。100メートル走るスピードで42キロは走れないのと同じで、タイピングもトップスピードをずっと保つことはできないのです。無理にやり過ぎるとかえって疲れて、長時間続きません。

◆70歳過ぎても仕事ができるかも?

前回書いたように、私のリスピークは「聞いて、音声を止めて、自分がしゃべって」という、やや効率の悪い方法です。

でも、疲れないので、長時間継続して作業することができます。ですから結果的には、その日に予定した分量の音声を起こせています。しゃべるのはタイピングより省エネなのでしょう。

今まで「70歳まで音声起こしの仕事を続けるぞ!」と宣言していたのですが、リスピーク方式なら70歳以降もできるかも?と感じるようになりました。

◆「たいくかい」でも認識してほしい

先日、「話し方を」が「話し加藤」と表示されました。(短いフレーズだけしゃべるのは誤認識の原因になりがちですが、このときはちゃんと「話し方を」の前後も含めた長めのフレーズでリスピークしていました)

音と音がくっついてリエゾンのような現象が起こり、たしかに私は「話し方を」を「はなしかとー」に近く発音したようです。とはいえ、「話し加藤」なんて言葉は存在しないですよね。

「体育会」のことをつい「たいくかい」と発音したら、「体躯会」が出てきたこともありました。正確に聞き取ってくれているわけですが、「体育会のこと?」と気を回してくれる音声認識だったらさらに便利そうです。

ぜいたくかもしれませんが、そんな「かゆいところに手が届く音声認識」を期待しています!

最後に

全5回に及んでお送りいたしました、廿里美さんのコラムいかがでしたでしょうか?廿里美さんが解説していましたように、「リスピーク」と呼ばれる手法は少ない労力で効率的に文字起こしを行うことが出来る手法です。

廿里美さんも解説していただいておりますが、音声認識は完璧な技術ではありません。しかし、タイピングが苦手な方でも気軽にはじめることが出来て、文字起こしのお仕事を行うことも容易にする技術です。

この機会に、是非「リスピーク」をはじめてみてはいかがでしょうか。

 
著者紹介
廿里美(にじゅうさとみ)株式会社エフスタイル
廿里美(にじゅうさとみ)

10年間の在宅ワーカー生活と現在の株式会社エフスタイル勤務を通して、音声起こしの実務に携わる。また、音声起こしの未経験者をプロに育て、在宅ワーカーとして活躍する機会を提供する活動を続けている。

2007~2010年、厚生労働省委託事業・日本生産性本部主催の「在宅ワーク就業体験」でテープ起こし講師。現在、NPO法人フラウネッツ「オンライン講座テープ起こし初級」「本気チャレンジ音声起こし」講師。テープ起こし・音声起こしの総合情報サイト「okoso」を監修。

著書は『テープ&音声起こし 即戦力ドリル』(エフスタイル)のほか、「ひとりで学べる音声起こし教材【中級1】素起こし+軽い整文」「ひとりで学べる音声教材 社内会議の議事録」(いずれもダウンロード販売)がある。
 

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